白緑ビート使い必見!新環境開始までに押さえておきたいこと
2013年10月7日 TCG全般 コメント (12)
新環境のセレズニアビートを組むにあたり、欠かせないパーツとなり得る新戦力がテーロスにてリリースされました。
そう、《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion 》。
ビート使い唾涎の1枚ですが、このカードを使う際、誰もがぶつかる壁が存在します。
「鬣」って漢字、書けますか?
草の根レベルの大会からプロツアーまで、MTGの公式試合では必ずデッキリストの提出を求められます。
デッキリストの記入方法は手書きが相場と決まっている現在、この障壁はどうしても避けては通れない問題として立ちはだかります。
漢字そのものを簡単に覚えられる良い語呂合わせが思いつく程、機転が利く私ではないのですが、書道家の観点から少しでも覚えやすく且つ美しく「鬣」が記入できるお手伝いができればと思い、この記事を掲載した次第です。
なるべく簡潔にまとめるよう努力しますので、セレズニア使いの皆さまはどうか最後までお付き合いください。
☆「鬣」を縦に三分割して覚えよう☆
私は漢検の類を受験したことはないので、漢字を覚えるコツというものを心得ておりません。従って、飽くまでざっくりと覚えるという意味でこの方法を推奨します。手順としては上から三つのパーツに分け、順番に覚えていく、といった具合です。
上のパーツ→「長彡」
真ん中のパーツ→「くくく」と「口の中にメ」
下のパーツ→「鼠」の下の部分
☆三つのパーツの配分を考える☆
ただでさえ画数の多いパーツを縦三つに重ねて構成しているこの「鬣」。
素直に三等分の比率で重ねると間違いなく縦長の字になってしまいます。下手するとデッキリストの枠からはみ出てしまうかもしれません。
なのでここでは各パーツの重要度を考慮し、そこから「鬣」を構成する際の配分を考えていきましょう。
上→これはいわゆる「髪頭(かみがしら)」とよばれる部首。頭を冠する部首である以上、鬣の王冠に位置するパーツのため、無視できない重要なパーツ。
真ん中→「くくく」の部分は現代の「川」に相当する部位。「巣」の最初の三画なんかが有名な例。どうしても「くくく」で縦にスペースを取られてしまう場合は「ツ」の形で簡略化しても書道的にはOK。デッキリストに記入する際はジャッジの方に訊いてみましょう。
「口の中にメ」のパーツは極力平べったくまとめましょう。本来は「メ」の部分をしっかり見せるのがセオリーですが、鬣のパーツの一部である以上、背に腹は代えられません。
総じて最も重要度の低いパーツとなります。
下→縦の線が規則的に三つ横並びに連なる構えが特徴のパーツ。特に最後の一画が曲線を描きながら反り返っているのがポイントで、鬣のクライマックスを飾るに相応しい幕引きを演出してくれます。
パーツ全体の特徴として、上から下に向かって末広がりの構えをしていますので、できるだけ伸びやかに見せたいところです。
このようなパーツは書道界で「脚」と言われることもあり、長くすらっとした形にまとめるのがセオリーとなっています。
「髪頭」同様、「鬣」を構成する上ではやはり重要なパーツと言えます。
以上をまとめると、重要度の序列は
上=下>真ん中
になりますが、これでもやはり枠内に収めるのは難しいです。
なのでここは
下>上>真ん中
の序列で重要度を割り振っていきましょう。
比率としては上が中、真ん中が小、下が大といった具合です(三枚目の写真参照)。
☆あとは実践のみ!☆
「そんなこと言われても書けねーよ!(憤慨)」
そんな心の声が聞こえてきます。
しかし心配は要りません。
私が見本で載せた写真が悪いのかもしれませんが、 デッキリストを筆で書く人はいません。
いわゆる「留め、跳ね、払い」といったテクニックは特に必要ありませんので、ペンの使い方さえ知っていれば問題ありません。
重要なのはパーツの比率なのです。
よく書道家が一般人に字を上手く書くコツを教える際、「バランス良く書きましょう。」とアドバイスすることがありますが、その「バランス良く書く」ことの正体こそが「各パーツの比率を理解し、ひとつの文字として組み立てる」ことなのです。
☆それでも上手くいかない場合は☆
頭では分かっているものの、バランスを取るのに苦労したり、前後の文字に比べて大きくなりすぎてしまう場合は、各パーツを中央に集中することを意識してみてください。
自然と一画一画の隙間が埋まっていき、「鬣」全体の文字が小さくまとまっていきます。ここまでくると真ん中のパーツはほとんど潰れた状態になっていますが、「鬣」の全体像としては上手くまとまっている事が多いです。漢字とはかくも不思議な生き物なのです。
☆それでも上手くいかない場合は☆
私が直接教えます。宇都宮のFNMにたいてい出没しているので、近辺にお住まいの方は気軽に声を掛けてください。勿論タダで教えます。
簡潔にまとめるつもりでしたが、やはり長文になってしまいました。
ここまで付き合ってくださった方、本当にありがとうございました。
そう、《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion 》。
ビート使い唾涎の1枚ですが、このカードを使う際、誰もがぶつかる壁が存在します。
「鬣」って漢字、書けますか?
草の根レベルの大会からプロツアーまで、MTGの公式試合では必ずデッキリストの提出を求められます。
デッキリストの記入方法は手書きが相場と決まっている現在、この障壁はどうしても避けては通れない問題として立ちはだかります。
漢字そのものを簡単に覚えられる良い語呂合わせが思いつく程、機転が利く私ではないのですが、書道家の観点から少しでも覚えやすく且つ美しく「鬣」が記入できるお手伝いができればと思い、この記事を掲載した次第です。
なるべく簡潔にまとめるよう努力しますので、セレズニア使いの皆さまはどうか最後までお付き合いください。
☆「鬣」を縦に三分割して覚えよう☆
私は漢検の類を受験したことはないので、漢字を覚えるコツというものを心得ておりません。従って、飽くまでざっくりと覚えるという意味でこの方法を推奨します。手順としては上から三つのパーツに分け、順番に覚えていく、といった具合です。
上のパーツ→「長彡」
真ん中のパーツ→「くくく」と「口の中にメ」
下のパーツ→「鼠」の下の部分
☆三つのパーツの配分を考える☆
ただでさえ画数の多いパーツを縦三つに重ねて構成しているこの「鬣」。
素直に三等分の比率で重ねると間違いなく縦長の字になってしまいます。下手するとデッキリストの枠からはみ出てしまうかもしれません。
なのでここでは各パーツの重要度を考慮し、そこから「鬣」を構成する際の配分を考えていきましょう。
上→これはいわゆる「髪頭(かみがしら)」とよばれる部首。頭を冠する部首である以上、鬣の王冠に位置するパーツのため、無視できない重要なパーツ。
真ん中→「くくく」の部分は現代の「川」に相当する部位。「巣」の最初の三画なんかが有名な例。どうしても「くくく」で縦にスペースを取られてしまう場合は「ツ」の形で簡略化しても書道的にはOK。デッキリストに記入する際はジャッジの方に訊いてみましょう。
「口の中にメ」のパーツは極力平べったくまとめましょう。本来は「メ」の部分をしっかり見せるのがセオリーですが、鬣のパーツの一部である以上、背に腹は代えられません。
総じて最も重要度の低いパーツとなります。
下→縦の線が規則的に三つ横並びに連なる構えが特徴のパーツ。特に最後の一画が曲線を描きながら反り返っているのがポイントで、鬣のクライマックスを飾るに相応しい幕引きを演出してくれます。
パーツ全体の特徴として、上から下に向かって末広がりの構えをしていますので、できるだけ伸びやかに見せたいところです。
このようなパーツは書道界で「脚」と言われることもあり、長くすらっとした形にまとめるのがセオリーとなっています。
「髪頭」同様、「鬣」を構成する上ではやはり重要なパーツと言えます。
以上をまとめると、重要度の序列は
上=下>真ん中
になりますが、これでもやはり枠内に収めるのは難しいです。
なのでここは
下>上>真ん中
の序列で重要度を割り振っていきましょう。
比率としては上が中、真ん中が小、下が大といった具合です(三枚目の写真参照)。
☆あとは実践のみ!☆
「そんなこと言われても書けねーよ!(憤慨)」
そんな心の声が聞こえてきます。
しかし心配は要りません。
私が見本で載せた写真が悪いのかもしれませんが、 デッキリストを筆で書く人はいません。
いわゆる「留め、跳ね、払い」といったテクニックは特に必要ありませんので、ペンの使い方さえ知っていれば問題ありません。
重要なのはパーツの比率なのです。
よく書道家が一般人に字を上手く書くコツを教える際、「バランス良く書きましょう。」とアドバイスすることがありますが、その「バランス良く書く」ことの正体こそが「各パーツの比率を理解し、ひとつの文字として組み立てる」ことなのです。
☆それでも上手くいかない場合は☆
頭では分かっているものの、バランスを取るのに苦労したり、前後の文字に比べて大きくなりすぎてしまう場合は、各パーツを中央に集中することを意識してみてください。
自然と一画一画の隙間が埋まっていき、「鬣」全体の文字が小さくまとまっていきます。ここまでくると真ん中のパーツはほとんど潰れた状態になっていますが、「鬣」の全体像としては上手くまとまっている事が多いです。漢字とはかくも不思議な生き物なのです。
☆それでも上手くいかない場合は☆
私が直接教えます。宇都宮のFNMにたいてい出没しているので、近辺にお住まいの方は気軽に声を掛けてください。勿論タダで教えます。
簡潔にまとめるつもりでしたが、やはり長文になってしまいました。
ここまで付き合ってくださった方、本当にありがとうございました。
コメント
それにしても、達筆ですね!
個人的には、大会会場に持っていくボールペンが、こいつの収録を機に、0.7mmではなく、0.5mm に買い換えましたw(。-∀-)
参考にしていただければ幸いです!
書の道を志してもうすぐ20年になりますが、未だ修練不足を痛感している身でございます。
ボールペンの芯を細くするとは、良い着眼点ですね。
字の密度が濃い分、一画一画は接近ないし衝突しますので、それらを予防するという意味では非常に有効な手段になりますね。
良い情報を下さってありがとうございます。
下の部分が苦手なんですよね。7画?
右側をちょっと大きめに書くんですね。勉強にもなります
リンクしました!
構築の話じゃなくてすいませんw
私はこういう画数の多い漢字は書いてて楽しいと思えるのですが、一般の方は慣れない漢字に苦労すると聞いていたので記事を書かせていただきました。
下の部分が苦手な方は多いと思われます。(一応9画です。見本が7画に見える書き方してるので、ややこしいですよね。)
上2つのパーツに圧迫されてしまい、最後のパーツを書くころには十分はスペースが用意できずにggというパターンが多いのかなぁと想像してます。
字形そのものも独特ですしね。
本文にも書きましたが、下のパーツを如何に伸びやかに書けるかで鬣の完成度は決まるので、是非とも練習してみてください。
私もリンク致しました。今後とも宜しくお願い致します。
・Fleece=ユニクロのフリースなどの「フリース」
・mane=Ajani Gold"mane"を使っていた人なら分かる
・Lion=がおー
英語って楽ですね。
これは簡単に覚えられますねw
鬣が咄嗟に書けなくなった時は英語で回避。
この先2年間の常識になりそうです。
テーロスブロックのカードだと他には
灰燼の乗り手/Ashen Rider の 「燼」
欺瞞の神殿/Temple of Deceit の 「瞞」
あたりが難しそうですね。
そのお言葉が我々書道家にとって何物にも代えがたい励みとなります!
ありがとうございます!
書道に対する敷居の高いイメージを払拭し、一般の方に少しでも関心を持っていただけることを切に願う毎日です。
普段使わない字が書きにくいというのは、MTGで言うところの分からん殺しみたいなもので、今回のように注意点を整理しながらひとつひとつ処理をしていけば解決策は見つかるよ。
「燼」と「瞞」かぁ、アッシェンライダーはともかく、青黒神殿はこれからお世話になる機会が増えるだろうから、次回の記事で扱ってみようかな。